紅い花


はらりはらり
花びらを水面に落とし
「ふう」とあなたはため息をつく

やさしくさすってあげようか
そっと撫でてあげようか

紅い花びら血を流し
女を生きてきたあなたにぼくは
畏敬の念さえ抱いてしまう

ひらりひらり
惜しげもなく散らしつづけて
いつか君もぼくのように
性を忘れたひとになる



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