重なる


君と重なりゆられてゆれて
いつしかぼくは夢見心地

しかし時おり
君に重なりきれないぼくの部分
ぼくに重なりきれない君の部分
それに気づいてしばし沈黙
重なることが
よけいふたりを孤独にする

嘆いても仕方がないさ
どうしようもないことだから
君にはぼくの夢がかなえられず
ぼくには君の空洞がうめられない
ぼくはどこまでもぼくで
君はどこまでも君だから

しかし時にはこうして重なり
静かにひとりをなぐさめあおうよ


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