十三夜


月あかりが射しこむベッド
あなたの肌のぬくもりで
あなたの存在たしかめる

遠くで聞こえる祭り囃子
ひくく響いて祭り太鼓
あなたの肩ごし丸い月


窓をあけてこんなこと
ためらうわたしにいいじゃないかと
カーテンまでもあけてしまって

あなたの背中を指でなぞり
ゆすられるままゆられている
愛するうごき見せてしまう月あかり


あなたは尖り わたしは包み
はげしくゆすられゆれている
秋風 夜風 きんもくせい

もっともっと好きになれ
ゆすりながらささやくあなた
ゆられながらはじらうわたし


今すぐに
このまま命が終わってもいい
あなたにからだ貫かれたまま

夢まぼろしなどではない重み
ゆらゆらゆれるあなたの影
さらさらふれるあなたの髪


わたしの名前をよんで果てた
荒い息するあなたが隣に
たしかなものはこの実在

月が見ている 嗤っている
このあかり まごうかたなき現世の
神無月の月 十三夜

※現世(うつしよ)……この世・げんせ
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