御意(ぎょい)


忌が明けたあと
女を抱いた

何ということはないけれど
あまりに寂しかったから
私は女を抱いたのだ

お慕い申しておりました
貴方をおなぐさめいたします
現れた女はその身を捧げた


男を愛した私は 女
女を愛する私は 男
どちらも私 どちらも愛

誰に咎められようと
秋風つめたく
ひとり寝の床あまりにさむく

亡き男にだけ女をのこし
尽くす女には男になって
日々すこやかに生きるのだ


ひとりを奪い
ひとりを与え
神は私の命をつなぐ



※御意……おぼしめし、お考え、お指図
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