晩 秋


口げんかのあとの沈黙
かたく唇とざすおまえ
こじあけるよりは愛撫

やわらかな乳房つかみ
おまえ割って入れば蜜
とざす唇から洩れる声

ゆすりて 秋
はらはら 楓
すぎゆく 秋

だれもひとり皆ひとり
心ひとつになれずとも
躯ひとつになれる歓び


孤独から解き放たれるこの一瞬
涙は精液
抑えきれずほとばしりでて晩秋


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