抱かせて


ぼくは寒くて
ぼくは凍えて
こんな日には寂しくて
こんな日には悲しくて

ぼくの頬には(みぞれ)がふり
ぼくの肩には(あられ)がふり
ぼくの指は氷柱(つらら)のよう
ぼくの心は吹雪のよう

だから抱かせて
きみの体温 すこしわけて
そして泣かせて
きみの情け すこしかけて

それから聞かせて
何か楽しい話やなんか
蒼ざめてふるえるぼくに
熱いアールグレイも淹れて

抱かせて
泣かせて
聞かせて
させて

恋じゃないかもしれないけれど
愛じゃないかもしれないけれど


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