嵌め殺しの窓


なぜあんな高いところに
窓があるのかふしぎだった

はめ殺しの窓

その言葉のひびきが恐ろしく
こわごわ見あげたものだった


木枠は微動だにせず
硝子も静止したままで

風に心をひらくことも
枯葉をさそいこむこともせず

はめ殺しの窓


明かりとりのためだけの
永久にあくことのない窓

あえかなる光に秋の陽を変えて
わたしに注いでくれるだけの窓


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