すず風


つゆの晴れ間
夏日になった六月まひる


じりじりと照りつけられる
紫陽花かわき辛そうに咲く


夏野菜たちたくましく
この暑さすら歓ぶよう


陽が落ちればすず風おとずれ
植物たちの葉をゆする


わたしの頬にもからだにも
やさしく吹いて体温さます


すず風そっと吹く夕ぐれは
ねぼけ顔の猫たちが伸び

    は
山の端そまり空気ひんやり
夜のとばりがもうすぐおりる


前の詩 次の詩

さみだれ詩集INDEX