天

神が居るとか居ないとか
神は人が創ったのだとか
その存在には是非あれど

天は在り
見上げる所に天在りて
人の真上には天在りて

其処(そこ)より下されるのが天罰
其処より恵まれるのが天恵
人の手が届かざる所が天空

ひとつ赦さず
ひとつを救う
ひとつ罰して
ひとつを恵む

私は何をして罰された
私は何をして恵まれた
人の力が及ばざるその采配

ひとつを奪い
ひとつを与え
ひとりを奪い
ひとりを与え

その(あるじ)とは何方(どなた)様か
天罰を与えしあとに
天恵を与えたもうは
何方様のお計らいか

天を仰ぐ私の額に
遠き遠き虚空より
目がけて落とすは雨粒ひとつ
我こそは天とのたもう声なりて





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