地団駄 五首





地団駄ふんだ

々なつかしく
あきらめて 風に飛ばして生きる今


あなたではなくわたしでよかった
選ばれし 誰かではなくこのわたし

まだできること数えるよろこび
失いし 元気なからだ惜しむより



こぶしに滲む血わが身いとしく
こんな身体 こわれてしまえと打ちつける


猫だけ見ている夏布団の上
身をよじ り  慟哭するのは昼下がり

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