2008年 総括

 今年もまもなく終わる。いやはや、また一年生き延びた。
 全速力で突っ走っているうちに年の瀬である。では、私の2008年を簡単に振り返ってみよう。

1月・・・通信教育で仏教を学ぼうと大学をインターネットで探す。スクーリングが他の形で単位修得も可能とあったので、武蔵野大に決めようと資料を取り寄せる。そうこうしているうちに、30代の頃に佛教大学の通信大学生であった時のことを思い出す。あと少しで卒業できたことを知り、まずこちらの終了からだと考え直して英文学を学ぶことにする。

2月・・・小説「落日」を書いていたが、震災当時の様子を思い出し、記憶を新たにして小説に取り組もうとするも、新聞や写真集を見るうち涙を禁じえず、悲しく辛く、書き進めず。小説を中断する。

3月・・・「明け方のウィスキー」落選。反省点はいろいろあるも、この種類の小説は世の中に認められにくい運命でもあるように思えた。多少の自信があっただけに残念であった。
「右近トーク」を月末で終了。肋軟骨を骨折。激痛に苦しむ。以前より痛む肩もレントゲン撮影の結果、石灰性腱板円が判明。痛い筈である。ステロイド、ヒアルロン酸の注射で肩の痛みを抑える。肋軟骨は自然治癒を待つのみ。佛教大の手続きを完了。

4月・・・注射のための病院通いを真面目にする。庭にいっせいに花が咲く。ブログで「花」と「猫」を始める。右近トークを辞めたので、せめてこんなことでもと始めた。

5月・・・母 没す。通夜へは行くも、疲れを出して葬儀には行けず、家にて送る。出棺と荼毘にふされる時の二度、玄関で音がする。母が挨拶に来たに違いなかった。
ダッコ不調。またクルクルと回転。娘夫婦による病院通い始まる。ダッコの看護に疲れを出すが、教材が届き、勉強を開始する。

6月・・・ブログ「雨右近」を始める。右近トークを惜しむ声が届いて忍びなく、雨の日だけならできるかと考えての発車。2ヵ月間考えた末、右近の言葉をという皆様に応えようとする。大阪が雨でも他のところは晴れていたり、また逆もある。日本列島が長いことを忘れていたことに気づく。結局、毎日お越しくださる皆さんに感謝。
18日は私の父の、翌19日は太宰の命日。

7月・・・初旬から暑さにバテる。しかし試験勉強を頑張る。
「言葉屋」第一回目の改稿終了。下旬、また歳をひとつ重ねる。歳なんかどうでもよいという気になったのは何歳からか。

8月・・・Hiroshiの4度めの命日。悲しみも落胆もなし。彼の死を完全に受け容れていることに気づく。悲しみや悔いより前へ進むのみ。
レポートを提出した二教科、「英作文」と「英語学概論」の試験終了。長女から懐妊の知らせ。

9月・・・P.Pressさんと正式契約。中旬、疲れのため体調不良。

10月・・・「米文学」「英文法」のレポート完成。
疲れがピークでふらつくことがたびたび。右手を強打。手の甲を強打するも手首から全体が紫色になり、手のひらまでも変色する。ふだんの二倍以上に腫れ上がり、わが右手はグローブをはめた様相を呈する。手首と薬指、小指の痛みひどく、骨折を疑うも指はかすかに動くので病院は見合わせる。痛みのため寒気がし、痛み止めを呑んで寝る。それからしばらくは右手が使えず難儀した。食事と書くことに最も困った。
「むくげの会」にHiroshiの普段着をまとめて寄付する。

11月・・・朝青龍、ふたたび休場。
チャンチャン焼きに懲って毎晩楽しむも、ある夜、左足の甲に鍋をひっくり返して大やけどをする。しばらく難儀をしたが、すぐに冷やし続けたのが功を奏して意外に早く治癒。めげずに最終校正を終了。計四度で終える。
月末、「米文学」「英文法」の試験終了。真冬並みの寒波到来の日、試験場までの遠出に風邪と疲れで寝込む。

12月・・・中旬、「言葉屋」届く。きれいな仕上がりに満足する。書店にも並び、Web書店でも出揃う。初めての平積みを経験。嬉しき哉。心は高揚すれど疲労が思いのほか深く、まったく活動できず布団の上にて過す日が続く。それほど消耗していたことを今頃知る。

ざっと書き出せば、一年はこのようなことであった。読んでみるとこれしきかと思うが、私はなんでもやりすぎる傾向にあり、特に勉強と本作りにとことん取り組んだために大いに疲れたようである。いまだその疲れはとれず、体が動かず大掃除も料理もできない状態である。これまでしたことのない大きい怪我も三度ばかりした。勉強や校正に根を詰めるあまり貧血のような感覚が常にあり、足許がおぼつかなかったり、手指に力が入らないことで失敗をよくした。

肩の痛みはさらにひどくなり、腱板断裂の可能性もあると思われる。外科に通院する体力が今はなく、体力の回復が先だと考えるが、痛みで眠れない日もある。眠っても痛むあまりじきに目が覚める日も多い。きちんと治さなければもろもろの用事に支障をきたしている。気力減退は、この痛みと無関係ではあるまい。一年じゅうどこかしら痛いところがあったけれど、ともあれ何とか生きている。

さてもさてもアソビ人右近としては、今年は近年にない忙しさであった。忙しさのすべてが座業であるため体力を失ったのであろう。体を鍛えることは嫌いではないが、創造や学習と両立できなかったのである。そのことを反省し、病気の進行も感じているので、来年はもう少し体を鍛えてやらなければなるまい。このまま弱ってしまうと、いつの日にか実現させたいと思っている様々な旅などできなくなる。書きながら、勉強しながら、体を鍛える努力をしたいと思う。

さて、皆さんのこの一年はいかがだったであろうか。いいこともよくないこともあったとは思う。けれども生きてそこに居られ、これを読んでくださっているかぎりにおいて、お幸せだとお喜びしたい。普通に生活できていることこそが幸せなのだと身にしみて感じる右近である。無事にいま在ることに共に感謝しようではないか。

それにつけても不況風の吹く寒空の下、厳しい現実と闘っておられるかたがたの状況を考えると胸が痛む。一刻も早く改善されることを願ってやまない。世界中の、日本中の人びとの不幸が軽減することを祈り、仏に手を合わせて静かに2008年を見送りたい。

「平成道行考」閲覧者の皆々様には、この一年のご訪問に感謝いたす次第である。どうぞ皆様、佳き年をお迎えください。

2008年12月30日 

         
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